アーカイブ | 6月 2016

  • ザイザルは市販薬がない

    ザイザルは日本では2010年に5mgの錠剤が発売された比較的新しい抗アレルギー薬です。また2014年には小児用にシロップ剤が発売され、さらに用途の幅が広がっています。ザイザルは、それより以前に開発されたジルテックという薬を改良した薬です。ジルテックの有効成分はセチリジンというものでした。これはラセミ体で、R体がアレルギー疾患に対して薬効を強く示すものでした。そこでザイザルはセチリジンからR体のみの状態にしたレボセチリジンを有効成分としています。ところで近年抗アレルギー薬は次々と市販薬として販売されるようになってきています。アレジオンやアレグラが代表格です。これは医療費を削減するために日本では市販薬による治療を推進しているためと考えられます。しかしながらザイザルは市販薬としてはまだ販売されていません。これはなぜかというとザイザルはまだ先発メーカーの特許が切れていないためです。実際にアレグラは先発メーカーであるサノフィの特許が切れてすぐのタイミングで市販薬が発売されました。これは医療用の先発品は特許が切れるとジェネリック医薬品にシェアをだいぶ取られてしまうためです。また特許が切れてジェネリック医薬品が発売されると、先発品の薬価の減少幅がより大きくなってしまいます。こういったことが重なって医療用医薬品としては採算が合わなくなってしまうのです。そこで市販薬として販売して、市販薬を利用する客層を取り込んでいこうという戦略なのです。よってもしザイザルの市販薬が発売されるのは医療用のものの特許が切れるタイミングが有力です。ちなみにザイザルの開発の元となったセチリジンに関しては市販薬として販売されていますので、ザイザルと似たものがいいと考えている方はそれを購入すればいいでしょう。