アーカイブ | 7月 2016

  • 甲殻類や寒冷アレルギーにザイザルは効く?

    エビやカニなどの甲殻類は食物アレルギーの疾患の中で多く、食べることで1時間以内に蕁麻疹や皮膚の腫れ、口の周囲がかゆくなったり目が充血するなどの症状を起こします。特にこの症状は血圧が下がってアナフィラキシーショックを起こす可能性もあることから、十分な注意が必要とされます。寒冷アレルギーは寒さに触れることで、鼻やのどの調子が悪くなり、蕁麻疹が出たり胃腸が弱くなるなどの症状が起こります。血圧低下などの全身症状も起こりますが、寒冷アレルギーは他の症状とは違って症状を引き起こす原因となるアレルゲンがなく、冷たい刺激を受ければどこでも過敏症状を起こすという特徴があります。これらの症状には、病院で適切に診断してもらい、対処療法として抗ヒスタミン薬やステロイド剤を用いて、かゆみや炎症を抑えることになります。ザイザルは広い範囲のアレルギー症状に対応しており、抗ヒスタミン薬の分類にあたることから、甲殻類や寒冷の症状でも処方されることがあります。ザイザルの作用機序には、アレルゲンによって放出されるヒスタミンやロイコトリエンなどの化学伝達物質が遊離するのを抑え、過敏症状を引き起こす受容体との結合を阻止する効果があります。この結果、蕁麻疹などの皮膚症状や鼻炎、それに伴うかゆみなどを軽減することができます。ただし、ザイザルは症状を和らげる対処療法となるので、アレルギーの発生する原因を治療することはできません。食物アレルギーであれば、抗原となる甲殻類を避ける必要があり、寒冷アレルギーならば肌が冷たいと感じる場所から遠ざかる必要があります。根本的な治療には皮膚科などで受診して、医師と相談しながら治療していくことが大切になります。